この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name
第21章 明日への手紙
『まぁ~…アレだ

そりゃぁな?どこかしら
〃空元気〃してるだろうがな?

別に何かおかしなことになったり
体調が悪いなんてのはない

心配・・・ない。

なんだかんだでアイツも成長した
…ちゃんと前を向いて生きていける

リョウキ…お前と逢ってからも
アイルはつよくなった、そう思う』




『そう……ですか』






アイルは…前を向いて

踏み出している…。



オレと違って・・・もう






『だから…アレだ、リョウキ…?

お前のその…アイツに対しての
後ろめたさや

拭いきれないモンも…あるだろうけどな?』






『・・・。?』





『もう・・・
〃どうにもならないこと〃ならな…

…アイツのことは~…もう
そっとしておいてやれよ…?』





『……』





『アイルの事は…
そっとしておいてやってくれ

お前が、いつまでもいつまでも…
気に病むことも…ない

そんなことはアイツもきっと
望まないだろうからな?

アイルの事はそっとしておいてやってくれ…。

それが今のお前に…お前が最後にできる
…唯一の〃やさしさ〃なんじゃないか?

・・・わかるな?…リョウキ?』




『………はい』




酒の減らないグラスの氷が溶けて
カランと音を立てる


オレとソウタさんの間に沈黙が続いた





ゴクゴクっと

ソウタさんが一気にグラスをあけた



そして
沈黙を破るように
いつもの口調になって言う



『~それともアレかリョウキ~♪!?』


『…は…』




『いっそ、拐っちまったらどうだ!?
アイツを~もう強引になっ!

言うこと聞かせてな♪
ハハハハハ~!!!』



『ソウタさん・・・』




それが叶ったら…オレは
もう他に何も望まないだろうな…


そして同時に…この人に
アイルとのことを

そして、オレ自身のことを
本当に本当にあたたかく受け入れて
見守ってもらっていたのだということを

今更ながらじゃないが痛感する。



経験したことのない胸の痛み…

心が…ギュウギュウと音がするほど痛い

痛くてたまらない


オレはソウタさんに向き直った



『ソウタさん…オレが
オレなんかの言うことじゃないことも…

オレに…そんな資格がないことも
重々承知ですが…』


『~?…』
/986ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ