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第23章 やさしさで溢れるように

ずっと目を反らしてたアイルが

･･･まっすぐとオレをみる





涙をためて


それでいて･･･力強い目で







オレは硬直してしまっていた









『・・・脅しで

言ってんじゃねぇからな･･･？！』








すごんてみるが




メッキがバラバラと剥がれたような

オレの顔は



作り笑いはおろか

表情もガチゴチになる






『･･･似合わないよ』








『・・・っ？！』



アイルの一言一言にうろたえる












『･･･そっちこそ

そんな笑顔(カオ)

全然・・・似合わないよ』









『～～･･･』








『･････ウソばっかり』




涙まじりにアイルが呟いた









『～っ！…ウソじゃねぇ

これがオレなんだ！

ドロドロに汚れて
どうしようもない！

身勝手で横暴な！
お前にももうわかってるだろ！？』









『・・・ウソ。

そんなの･･･リョウキじゃない』











『･･･っ！！』




『っっ･･･』






アイルに強引にキスする






『こわいよな？･･･最低だよな…？！

お前にこんな酷いことして・・・

早く言ってくれよ？

〃大嫌いだ！二度と現れるな〃･･･って

･･･言ってくれ・・・たのむから』











『・・・？！』









限界だった・・・




これ以上アイルに

こんな酷いことを

これ以上出来ない･･･




オレには・・・出来ない





早く・・・

早く･･･ここから離れなければ






『お前の口から
ハッキリと･･･それを聞けたら
オレは今すぐお前から離れる

お前の前から姿を消して…
二度と現れない
･･･約束する

オレの･･･自分勝手な
最後の頼みだ
きいてくれ・・・』








『･･･。･･･。』











なんて・・・


甘ったれた事を言ってるんだか・・・オレは