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第23章 やさしさで溢れるように

自然に・・・心の奥から放たれた言葉




当たり前で･･･尊くて

心からの本当の気持ち。




当たり前に本音すぎて

そばに…目の前にいると

何故かどうしても

ずっと言えなかった･･･〃たった一言〃…。





ぴくんっ…と

アイルが反応して

涙いっぱいの顔でオレを見上げた






『？・・・っ…』




『 愛してる ・・・』






もう一度

アイルの目を見て言った。





アイルの涙を

そっと拭いながら。







オレの目からも

自然と涙がおちていた。









『う･････そ･･･ぉ…』





『オレは･･･アイルにウソつかない

アイルにウソをつかせたりもしない

二度と・・・。

・・・・・・約束する』






『りょ･････き･･･ぃ』



『･･･』




再びアイルが泣き出す




細い肩を震わせて

オレの胸にしがみついて

泣き続ける。







オレはアイルを抱きしめて
ひたすらアイルの頭を撫で続けた。






アイルが泣き止むまで


ずっと・・・・・ずっと。







たくさん・・・たくさん泣かせて

ごめんなアイル。







『もぅ・・・っく

どこにも…ひっく・・・いかない？』






『どこにもいかないよ

ずっと一緒だ・・・』









『っく…ひっく…ぅっ…ぅっ…っく』






『アイル・・・オレと…

ずっと一緒にいてくれるか･･･？』






『～～っっ･････っっ』






嗚咽で話せなくなったアイルが

オレの胸で

ひたすら首を縦に振り続けた。






つよく・・・つよく抱き合う。