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第23章 やさしさで溢れるように

『アイル？…安心しろ
大丈夫だ･･･夢なんかじゃない。

もしも・・・もしも夢なら…
もしも夢だったら

そのままずっと･･･一緒に
このまま・・・アイルと一緒に…

永遠に・・・眠り続けてやる』







『りょ・・・ぉき･･･』






『･･･だから・・・安心して･･･』








アイルにキスする






アイルはホッとした表情を見せて

オレと繋がったまま

ゆっくり目を閉じていった




微笑んで・・・

綺麗な、人形みたいな

天使みたいな顔をして眠りについた。






アイルの寝顔を見て

オレも安心して眠りにつく






アイルをしっかりと腕に抱いたまま


二度とはなれない、と誓いながら･･･








もしも・・・


これが夢だったとしたら




本当に・・・

このままずっと目を覚ましたくない。




アイルと二人…

一緒に･･･このまま

永遠に・・・眠り続けたい。








部屋中…隅から隅まで

至るところに物が散乱したアイルの部屋




先程まで

とんでもなく凄まじく争った形跡…。




その光景の方が夢のようで

信じられない、というくらい…




ベッドの上には

穏やかな表情(カオ)で眠る

オレとアイルの姿があった。















どうか・・・夢じゃありませんように


夢ならば


永遠に・・・覚めませんように