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第24章 One Love

バカだなぁ・・・アイル




あの二人なりの…

優しさと愛情だ




・・・



って、きっとわかってるんだろうけど






オレはアイルの目の前にしゃがんだ




まるくなって

顔を上げないアイルをつんとつつく






『ていうか…さっきの何だよアイル？』


『･･･。』








『大好き〃だった〃って・・・何だよ』





『ぇ・・・？』



アイルがようやく顔を上げた




『～…〃今〃は･･･ちがうのかよ…っ？』






オレはガキみたいに、スネ返してみた















『・・・・・・うん』











『…い･････？』










〃なぁにおぉぉう・・・？！〃







イキナリ･･･

ブン殴られた気分なオレ(泣)








すくっとアイルが立ち上がって
ワンピースの裾をﾊﾟﾝﾊﾟﾝと
軽くはらって向きを変える


ソウタさんたちの方へ
戻ろうと足を進めて・・・







オイオイ待てよ？？？



このまま行くかフツー！？






おい・・・っ？！








と・・・



たじろぐオレにアイルは


くるりと振り返った























『今は・・・

すごく〃愛してる〃から・・・』
























『え･････っ…』









不意討ち・・・また




そして…






反則





この女



















『愛してるよ・・・良希』












『･････』



オレは思わずアイルを抱きしめた





どうしても･･･言葉が出てこなくて





どうして良いかわからない
気持ちの高ぶりで


そのままアイルを
〃高い高い〃するみたいに


高く抱き上げた。