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Best name
第2章 ピュアな世界
いや…〃トドメ〃と言うのが良いだろうか
『ルナ~!!!…行けっ』
ソウタさんの差す方には
犬たちと走り回る女がいた
ボール投げたり、犬と転げたり
顔をクシャクシャにして笑っているのは
……どうやら先程まで目の前で
不機嫌そうにしていた女のようだった
オレは目は良い方だが
見間違えではないだろうな?…と
シパシパして見入る
『マロン!良い子だね』
すぐ近くに来ているオレらに気付く気配もなく
ただ無邪気に犬と遊んでいるその子がいた
・・・ウソだろ?
ソウタさんを見ると…呆れ顔みたいに
首をかしげて笑いながらオレをみた
一匹の犬がオレらの方に走ってきて
ソウタさんに飛びつきながら
オレの足元をぐるぐる回る
犬を追いかけるようにアイが振り向いた
『あ…ルナぁ~っ…』
気づいた彼女がオレたちの方にそのまま来た
…少し気まずそうにしている
『あ・・・』
『アイ~、今日は
走り回ったらダメだって言ったろう!?』
『…もう、帰りマス…』
アイが少し照れくさそうにして
オレに目を向けて軽く会釈してきた
正直アタマから湯気が出そうになってるオレは
どうして良いかわからず
少し息を切らしてる彼女から目を反らして
足元のルナの頭をなでた
…しっかし、この二人
言われてみれば確かに
どっちかと言えば親子みたいにみえる
なんて思いながら
『ルナ…。…』
アイがルナをみつめたあと
じっとオレの方を見た
なんだ?
『…何?』
アイは〃ううん〃とただ首を横に振る
オレはソウタさんに話を振った
『自分はそろそろ失礼します』
『あぁ、長い時間すまなかったな!
今日はありがとう』
『とんでもない。こちらこそ
それから、ご馳走さまでした
また…伺っても良いですか?』
『あぁ、歓迎するよ!』
『それじゃ、失礼します』
『……』
他人事みたいに立ってるアイに目をやる
犬たちにリードをつけているようだ
アイに声をかける
『・・・またね?』
アイはオレの方を向くと、コクンと頷いた
横に振られなかった
ホッとして河川敷を歩いて帰路につく
『ルナ~!!!…行けっ』
ソウタさんの差す方には
犬たちと走り回る女がいた
ボール投げたり、犬と転げたり
顔をクシャクシャにして笑っているのは
……どうやら先程まで目の前で
不機嫌そうにしていた女のようだった
オレは目は良い方だが
見間違えではないだろうな?…と
シパシパして見入る
『マロン!良い子だね』
すぐ近くに来ているオレらに気付く気配もなく
ただ無邪気に犬と遊んでいるその子がいた
・・・ウソだろ?
ソウタさんを見ると…呆れ顔みたいに
首をかしげて笑いながらオレをみた
一匹の犬がオレらの方に走ってきて
ソウタさんに飛びつきながら
オレの足元をぐるぐる回る
犬を追いかけるようにアイが振り向いた
『あ…ルナぁ~っ…』
気づいた彼女がオレたちの方にそのまま来た
…少し気まずそうにしている
『あ・・・』
『アイ~、今日は
走り回ったらダメだって言ったろう!?』
『…もう、帰りマス…』
アイが少し照れくさそうにして
オレに目を向けて軽く会釈してきた
正直アタマから湯気が出そうになってるオレは
どうして良いかわからず
少し息を切らしてる彼女から目を反らして
足元のルナの頭をなでた
…しっかし、この二人
言われてみれば確かに
どっちかと言えば親子みたいにみえる
なんて思いながら
『ルナ…。…』
アイがルナをみつめたあと
じっとオレの方を見た
なんだ?
『…何?』
アイは〃ううん〃とただ首を横に振る
オレはソウタさんに話を振った
『自分はそろそろ失礼します』
『あぁ、長い時間すまなかったな!
今日はありがとう』
『とんでもない。こちらこそ
それから、ご馳走さまでした
また…伺っても良いですか?』
『あぁ、歓迎するよ!』
『それじゃ、失礼します』
『……』
他人事みたいに立ってるアイに目をやる
犬たちにリードをつけているようだ
アイに声をかける
『・・・またね?』
アイはオレの方を向くと、コクンと頷いた
横に振られなかった
ホッとして河川敷を歩いて帰路につく