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第25章 焦燥と迷走
翌日…日曜も
アイルからの連絡はない



オレは…店に行ってみることにした



あやまろう・・・いや、ちがう

切り替えて・・・それもちがう




ただ…彼女の顔を見れれば良い。




店も病院も休みだから
オレはソウタさん宅側にまわって
インターホンを押す




『おぅリョウキ』



『どうも…。すみません、お休みの日に』





ソウタさんが応対してくれる





『すまないな…アイルのやつ…

プライベートも大事にしろと
言ってはいるんだが…聞かなくてな

すまないリョウキ…俺からもう一度
よく言って聞かせるから~…』




『いやいや!違いますって!
…そんなんじゃなくて

それは…事情も聞いてるんで
心配はしてますけど…

そんなんじゃないです』





『中で~…待ってろ。呼んでくるから』



『は…い・・・』





『…少し・・・しばらくは

そっとしといた方が良いかも知れんがな』





?・・・。




そう言いつつもソウタさんは
オレを引き連れて店の方へと歩く



少し…空気が重い

・・・のは気のせいだろうか。




店の入り口からのぞくと
隅っこでアイルが座り込んでいた


タオルに包んだ何かを
ゆっくりゆらしている・・・






〃アイル・・・?〃







『アイル・・・』



ソウタさんがアイルを呼ぶ


アイルは背を向けたままだ




『アイル。
もう済んだだろう?早く上がれ』






・・・〃済んだ〃?


ソウタさんの言葉と場の空気で

否応なしにオレは

何か嫌なものを察知する





『アイル…』

『はい・・・』




ようやく返事をしたアイルに
ソウタさんが間髪入れずに言葉を返す





『何してるんだ?アイル…

早く片付けなさい。・・・いいな?』




『・・・はい』




力なく返事をしたアイルを置いて
ソウタさんはオレに合図する



バタン・・・っ





ドアを閉めると
オレをリビングに通してくれた




え?…ソウタさん…?


なんか・・・













アイルの看病もむなしく・・・



子猫は・・・逝ってしまったそうだ。
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