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第26章 海を翔けて
『おはよ』

『ん…ぉはよ。あれ…?』


アイルが一瞬混乱して考え込む




白湯をアイルに渡す


『アイル酒飲めたんだな(笑)
…そのまま爆睡だったけど』


『…だから…飲めないんだよね
ごめんなさい…私、リョウキに…』



『クス…いいって
でも飲むならゆっくり飲め?
危ないかなら?』


『の…飲まないのって…。もう。』


アイルが少しうつむいて
チビチビと白湯をすすった






『でも…夢じゃなかったんだ…』


アイルが小さくつぶやいて微笑んだ


…夢じゃないとは

もちろんカイトのことだ?よな




『ぁ…ごめん、一人言』

『フロ…わかしてるから…。入りなさい(笑)』


『んふっ…。
〃入りなさい〃って…
リョーキ、先生みたい(笑)』


『ぷ…。今から〃センセー〃やろうか?』


『…~~っ…。オフロっ…かりるねっ;』




アイルが走って行く

逃げやがった(笑)


後を追って
一緒に風呂に浸かった


『ちょっ…ちょっと、リョーキぃ~!?…』

『(笑)♪』








うしろからアイルを抱えるようにして
バスタブに浸かる



アイル表情は見えない

・・・けど


『~…アイル嬉しそうだな?
良かったな、兄ちゃん』

『ぅ…。びっくり…してるけど…
うん。もう…会えないと、思ってたから』

テレながらもアイルは素直に答えた

『8年…って言ったか?
アイル寂しかったな』


『え?…うん
でも…あんま覚えてない
仕方…なかったから』


アイルにとって

〃辛すぎて覚えてない〃

そんな風に思えた


心が…ズキッとする


『仕方なかった…?』


『ぁ…カイト…今は元気だけど
生まれつき心臓に病気があったの

私にはあんま教えてくれなかったけど
アメリカ行くのも…
表向きは両親の仕事…だけど』



『アイル知ってたんだ?』

『うん…。ギリギリ…急に言うし
きっとそうだなって

私が…悲しむ時間が
少ないようにしてくれたんだって

体辛くてもカイトは
一度も私にその姿見せなかったから

知られたくないなら…知らずにいようって
何も…伝えないまま別れたの…

カイト…意固地なとこあったから』



『ぷっ…ムコウもそう思ってんじゃねぇの?』

『え…?』




どうしてこう似るモンなんだろうな(笑)
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