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第26章 海を翔けて
『いや、なんでもない…

~兄ちゃんの意地だったんだろ?

…アイルは、何を伝えたかったの?』





『・・・』




アイルがしばらく沈黙した





『・・・元気になって

必ず帰ってきて・・・って』





『ふふ・・・叶って良かったな

昨日…そう言ってたしな?』




『っっ本当っ・・・!?

カイト…リョウキにそう言ってたのっ!?』





ずっとうつむいてたアイルが

バシャッと水音を立てて
オレの方を振り向いた



『…あぁ。まぁな…

色々話もできたぜ?…アイルが

・・・寝てる間にな(笑)』





『う…。うん…』



『あ、コレ…
オレから聞いたって言うなよ?

ここだけのハナシ。
~…ずっと…心配してたみたいだぞ』



『…私・・・のこと?』




『あぁ。心配だけど
どうしても側にはいられないし…
悩んだりしたと思うぜ?

時々ソウタさんに連絡して
アイルのこと聞いたりしてたって…』




『ぇ…。でも・・・

それなら私に…連絡してくれたって…』





『ふふ・・・アイル…。

そこは・・・〃兄ちゃん心〃ってモンだ
わかってやれ

アイルならわかるだろ?

側にいられなくても…
直接なにかできなくても…

ずっとアイルを思って
見守ってたんだよ?』






『カイトが・・・ずっと…?』





昨日のカイトの話を聞いて…

オレはカイトの

アイルに対する心が良くわかっていた。




…アイルに

どことなく似ていたからだ。






大切な人を想うがゆえの意地の張り方

守り方…

思いやり方が似ていたからだ。





血の繋がりがなくても

〃兄妹〃なのかもな。






オレの…内に秘めた

モヤついた気持ちは

ひた隠しても…





オレにとっては

アイルが嬉しそうに笑うことが

喜ばしいことに変わりはなかった。
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