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第27章 嫉妬
営業中

アイルが次々に動物たちのケアをする中
カイトは店の奥
裏側で備品の整理をしていた


チリンチリーン・・・


店のドアが開く


トリミングの予約も
何も入っていない時間

店には実質アイル一人だった


『こんにちわ…。ぁ…ニシノさん』


『こんにちはアイちゃん。…おっ!
もしかしてこの子がそう!?
可愛いじゃない!』


ニシノが子犬の入ったケージに近づいて
アイルに距離を詰めた


『あ…ごめんなさい
この子じゃないんです。

ニシノさんの希望されてる血統で…
更に純白の子は中々…

毛の色も…変化もあるので
少し成長を見てからでないと…』



『そうか。ん~~…
ずっと待ってんだよなぁ~
それに、小さいうちに
迎えたいって言ってるじゃない~?』



『…小さい時から飼い主さんに慣らすのは
とても良いことで、大切なことです

でも私も…なるべく
ご希望に沿えたいので

お時間を…いただきたいんです。
ごめんなさい』



『ふふん…そうだね
真っ白な子がいいからね~…
真っ白でふわふわで…少しムチっとした子が』



ニシノが少しほくそ笑んでアイルを見る。





『・・・とか言って
アイちゃんの発注ミスじゃないの?実は!?』



『えっ…?』


アイルがさすがに驚いた表情を浮かべる

店の角に…詰め寄られていた。



『いないってコトないでしょう?
もう1ヶ月近く待ってるのにさぁ…?』


『…あの・・・すみません
方々をあたってはいるんですが…。
本当に…すみません』



理不尽・・・


それでもアイルは
仕事である以上、丁寧に
何度も詫びを入れていた


『~…でもさぁ
アイちゃんって色白だよね…。すごく…』


『ぇ…』


『顔が…そんなに白いってことは
身体は・・・もっと白いの?』



『…ぁ…の…』



『どうなの?アイちゃん…』



『…』


ニヤニヤと不気味に笑って
ニシノが舐め回すようにアイルをみる



『…犬がみつからないなら
アイちゃんにたのもうか?
色白な〃子〃を…さ』


『…ニシノ…さん…?』


『フフッ…
次にミスしたら孕ませるからね?
…アイちゃんを』


吐き気を起こすように
アイルの顔が青白くなっていき
ゾワっと鳥肌が立つ



ニシノが耳元で囁くと

アイルのお尻に手が延びていた
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