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第27章 嫉妬

それをフォローするように
カイトがすぐに切り返す。



『あー…いや
なんも責めてないで？

ワルイワルイ…。
まぁ…仕事中の事なんて

わからんくて当然やし
…アイツも言わんタチやろうし？
ムリないけどな…？』






心なしか・・・
どこか試すような言い方をされたようで
イラっとしたのを自覚したが…それよりも



アイル・・・仕事のこと…？





『仕事・・・？

何かあったのか？……言えよ？』





ついムキになってしまう…


カイトがため息まじりに一息つく













『～…多分・・・やけどな

アイツ…

客のオトコのセクハラに滅入ってんで…？』









〃セクハラ……？〃


『！？・・・』







その一言で

直感的に

瞬時にピンとくることが…いくつかある。






『……まさか、それ…あの

〃ニシノ〃って言ったか…？

あのお客じゃ・・・』





『…そうや。

なんや、ちょいちょい
アイルの様子ヘンやな思うことあって…。

まさかな…てな。
ほんでもアイルに問い詰めたかて
まず言わんし

オレのいるトコではやらんから
シッポつかめへんかってんけどな…』





〃どういうことだ･･･

・・・なんでアイルが…〃





思いもよらない事に
オレはひどく動揺した。




『…なんでカイト
お前気付いたんだよ？』




『・・・ホンマに…偶然やけどな
一回だけ･･･見てん』