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第27章 嫉妬
『なんだよ……ソレ…』


カイトの話を聞いたオレの表情は
硬く強張っていた


無論
怒りが湧くのは抑えきれない




『まぁ…ちぃと
タチのワルイやっちゃなぁ…。

アイツの様子も見る限り
一度や二度やないんちゃうか…?

あの狭い空間やし…
オレも誰もおらんかったら

何しよるかなんて
外から誰もわからんやろ…。

アンタも言うてたけど
見てると近所の常連ばっかで

おかしな客なんかおらんから…
何や…妙なのが一人現れよったな
くらいに思っとったけど…』





それはオレも全く同感だった



そして
あの時感じた違和感は…

気のせいでは
なかったんだ…と。



そして…あの男の事を
帰り道に冗談でふっかけた時

アイルの様子が
少しおかしかったことを

オレは…今更思い出していた




・・・気付いてやれなかった。






オレの感情を読むようにカイトが言う



『すまんな…こんな話

仕事中の事やし…
どうしろっちゅーねんて思うやろうけど

オレも見てもうた以上…
アンタの耳には入れとくべきちゃうかな
思うてな…

何かあったらアカンし…』




〃何かあったら〃


・・・オレは正直
恐くてたまらなくなっていた

カイトにこそ言えないが
アイルの身に起こってきた事を思えば

オレは…そんな心配をせずには
いられなかった。




そして…オレが思うのだから

アイル自身だって

…どこか何か感じてるはずだ




アイルの気持ちを思うと
いたたまれなくなる


そして怒りが湧く


仕事上のアイルの立場を…

真面目に頑張るアイルを利用して

何てヤツだ


『…ほんでもまぁ
大丈夫やと…思う

あの男…そんな危ないタイプではない
…タチは悪いけどな』


『……て、言うと?』


『ストーカーなったり…
狂気で暴走するまでのタイプとちゃうと思う

身なりや振る舞いからも…ある程度
社会的地位もありそうやし

ほんな無茶苦茶せえへんと思うし
大丈夫や・・・』



『それは…カイトの心理士としての分析か?』


『~…ま、そやな
あんま無責任なことも言われへんけど

仕事中はオレも気ぃつけてみてみるし
…まぁ心配ない』


感心…

なんてしてる場合じゃないが

カイトはその辺はプロだ

その情報は頼りたいものがあるし
信じたかった
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