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第27章 嫉妬
オレは・・・

ずっと張りつめてた
緊張感のようなものや

肩にギュっと入ってた力が
抜けてなくなっている事を自覚していた




なんか・・・スッキリしていた




コレも…カイトの手の内だったのか?




いや・・・カイトの〃心理戦〃は

もう終わっていた。




なんとなく…そう思う









『なぁ…カイト
なんでアイルに言わない?

アイルだって
もう子どもじゃないだろ?

何も知らされずにいる方が
キズつくだろ?

…後悔したりするのは
結局アイルじゃ・・・・・』






『アイツ・・・メンドクサイ』




『・・・・ちゃんと答えろよ?

誰のための嘘だよ・・・?』




『昔の・・・話やけど

離れる時
ホンマの事言うたらアイツ

14のアイツ・・・

「私の心臓あげるから行かんといて~!」

とか・・・
そんな無茶苦茶…言い出しそうやってん

ホンマ泣き虫で…甘えん坊で

それでいて…人思いで
・・・そんなヤツやったから…』




『ぷっ・・・

ぶっちゃけ今でも言いそうだけどな(笑)』





『せやろ・・・!?

そら・・・言われへんやろ…~』





『わりと単純な理由なんだな?(笑)』






『男なんてそんなモンや…;!

お前にも・・・~わかるやろ…?!』




『…まぁ・・・ぶっちゃけ』



〃おかげさまで…メチャクチャわかるぜ〃




『あと、ひとつは

〃意外〃やったからや…。

今回…会うたとき』





『意外って…?アイルが…?』




カイトが少し赤面している



『…ニューヨーク戻るの決まって
それなりに・・・
〃覚悟〃せなアカンて思てたから

ソウ兄に会うとこて思うたし…
そこにアイルがいてることも知ってたしな

オレん中でアイツに…ずっと
罪悪感みたいなんもあったし…

最後やし・・・姿見てこぉ思たんや

デカなって
元気にしとったら万々歳やし
オレもホッとできる…てな

まぁ…オレの勝手やな…元を辿ったら

ほいたら
彼氏もいて元気や~…言うし

余計に肩の荷おりたっちゅうか…
軽い気持ちで来たんやホンマ…。

それが・・・なぁ…』





カイトの言葉に

カイトとアイルが

再会した日の事を思い浮かべた





周りも見えずに

涙を流して喜んだアイルの姿を…。
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