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第27章 嫉妬

『あんな反応すると
思うてへんかってんホンマ…

オレんコト忘れとっても
おかしないしくらいに思てたし

〃あ～、そんなんいたね～どうも～〃
くらいの反応かな～て思うてたから…

ホンマ・・・焦った。

実際アイツの人生に・・・

今のアイツに・・・
何も影響及ぼさんハズやったからオレは

忘れてたハズの者(ﾓﾝ)が・・・

おらんくても平気やったハズのモンが

急に現れて・・・

もう死んでまうから・ほなサイナラ

なんて言うて…

アイツの・・・やっと
生き生きとしだした人生・・・

アイツの心揺さぶって
それこそ引っ掻き回すようなこと
出来ひんやろ・・・。

そんなコトで･･･オレのコトなんかで
アイツ・・・泣かしたないねん…。

アホみたいに・・・やさしい子やから…

泣かしたないんや・・・』









これが・・・






こっちが〃本音〃だな



・・・そう思う。








『ホンマは･･･会うべきやなかった。

会わずに･･･行ったらえかったんや』






『そんなことない。

そんなコト…絶対に有り得ない

お前だって、わかってるだろ

アイルが・・・

アイルは･･･心から喜んでる』






来るべくして・・・会うべくして



意味があって・・・

カイトはアイルの前に現れたハズだ



カイトにとっても、アイルにとっても

なんらかの意味が。




そしてそれは

オレにとっても・・・。