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第28章 約束と絆
ソウタさんとの電話のあと

オレはすぐに

アイルを連れ出そうとするが・・・









『空港…?・・・』








『カイトがいる!
アイツ…今日〃発つ〃って・・・』



〃あのバカ…あれ程言ったのにっ…!〃







『・・・』






一瞬驚いて目を見開くが…

アイルは意外にも…少し目を反らして笑った










『ふふ・・・。

そんな事じゃないかなぁ

・・・なんて思ったけど…。

ソウタさんの用事って・・・ソレか…』






『アイル…?』




『まぁた やられちゃったか・・・』





呆れたように…あきらめたように

アイルがクシャっと笑う。





オレはすかさずアイルの手をとって
立たせようとする。








『・・・・・とにかく急ぐぞ?!』










『・・・・・・いいよ』





アイルは…オレの手を振りほどいた。








『は?』










『もう・・・いいの』





寂しそうに

でも、微笑んで

座ったままのアイル




『カイトはきっと…私のために…。

だから・・・もういい。

それにもう…

空港着いてるんでしょ?もう…』








『フライトまではまだ時間がある。

・・・何やってんだ!急げ!!

走るぞっ!?』







『~・・・・・・』







『・・・・・やってもみないで
諦めんなよ?らしくねーぞ…。

アイル・・・伝えてないこと
あるんじゃないのかっ?…』







『リョウキ…。
・・・~いいって…。本当に。
また…〃今度〃会えるし。

・・・次は
私がニューヨーク行っちゃおうかな~…
ゲリラで。

驚かせ返してやろうかな…♪
なんて・・・・・』










一向に動こうとしないアイルに…オレは…












オレは・・・




















『・・・かも…しれないぞ…』








『ぇ?・・・・・』










オレは・・・・・・
























『〃最期〃かもしれないんだぞ…っ…!!』















言ってしまった・・・。
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