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Best name
第28章 約束と絆
『・・・・・・えっ・・・』
一言だけ発し・・・
まっすぐとオレを見て
微動を打にしないアイル。
まばたきもせず
大きく開いたその瞳(め)は…
オレの一言で
全てを・・・理解したかのように
・・・・・・凍りついていた。
『…アイル・・・だから…っ』
『っっ!・・・』
オレはもう一度
アイルの手を引こうとするが
その前にアイルは立ち上がり
玄関へと走り出していた。
片手を握りしめて
あっという間に・・・。
『・・・アイルっ!!』
マンションをとび出し
一目散に駅へ走ろうとするアイルを
オレも必死で追う。
『アイル!!…こっちだ!車で行こう!』
アイルを引っ張って車に乗せ
大急ぎで車を出した
手に汗をかいてくる
たのむ・・・・・間に合ってくれ!!!!!
ナビの音声が時々響く車内…
オレとアイルの間に会話はない。
アイルはオレに何も聞いてこなかった。
本当に…一言で全て察してしまったのか
あるいはアイル自身
どこかで薄々わかっていたのか…
定かではないが。
アイルは右の拳を左手で包むようにして
ずっと両手をぎゅっと握りしめて
じっとしていた。
『・・・大丈夫。
間に合うよ。
必ず・・・間に合うから』
『・・・・・・リョウキ』
内心・・・めちゃくちゃ焦りながらも
アイルを安心させたくて
一度だけ声をかけた。
事故ったりしたら
シャレにならない…落ち着け。
言い聞かせながらオレは車をとばした
一言だけ発し・・・
まっすぐとオレを見て
微動を打にしないアイル。
まばたきもせず
大きく開いたその瞳(め)は…
オレの一言で
全てを・・・理解したかのように
・・・・・・凍りついていた。
『…アイル・・・だから…っ』
『っっ!・・・』
オレはもう一度
アイルの手を引こうとするが
その前にアイルは立ち上がり
玄関へと走り出していた。
片手を握りしめて
あっという間に・・・。
『・・・アイルっ!!』
マンションをとび出し
一目散に駅へ走ろうとするアイルを
オレも必死で追う。
『アイル!!…こっちだ!車で行こう!』
アイルを引っ張って車に乗せ
大急ぎで車を出した
手に汗をかいてくる
たのむ・・・・・間に合ってくれ!!!!!
ナビの音声が時々響く車内…
オレとアイルの間に会話はない。
アイルはオレに何も聞いてこなかった。
本当に…一言で全て察してしまったのか
あるいはアイル自身
どこかで薄々わかっていたのか…
定かではないが。
アイルは右の拳を左手で包むようにして
ずっと両手をぎゅっと握りしめて
じっとしていた。
『・・・大丈夫。
間に合うよ。
必ず・・・間に合うから』
『・・・・・・リョウキ』
内心・・・めちゃくちゃ焦りながらも
アイルを安心させたくて
一度だけ声をかけた。
事故ったりしたら
シャレにならない…落ち着け。
言い聞かせながらオレは車をとばした