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第28章 約束と絆
軒並み平均よりも

頭ひとつ・・・飛び出てたお陰だろうか






運良く・・・オレは、見つけた。








息を切らして駆け寄り、肩を掴んだ。







驚いたカイトが

オレを見て・・・・・・絶句。






『ハァ…ハァ…ハッ…ハッ…

カ…イト・・・テメェ~…』





ブン殴る素振りをして拳を振り上げる。







目を見開いたカイトはすぐに切り返す。





『なんやリョウキ!
そないな汗だくで~・・・

って!・・・ちょ?!
なんやイキナリ~~!

ちょちょちょい!?
待ちぃーな!!!なんや~~』




『ハァ…ハァ・・・

なんや・・・じゃ…ねぇ!…

ハァ…ぶざけやがって…ハァ…ハァ…』





『~~ハハハハっ…わるいわるい!
すっかり忘れてしもてん!

イヴ終わってまうとアカンからな~!
クリスマスはムコウじゃ大イベントや!
日本とまたちごぅて特別なんや~

オレ、クリスチャンやし?
すっぽかすワケにいかんくてな!
急遽、予定早めてもーてん!』






~よくもまぁ・・・こう喋るヤツだ。





『ハァ…ハァ…ハァっ・・・

もうちょっと…
〃マシなウソ〃つけっての!

こんな時期に簡単にチケット
とれるワケねーだろーが…っ』






カイトは…初めから
全て決めていたんだろうから





『~ソウ兄の仕業かいな~…?
ハァ~・・・アホやし…』






『ハァ…アイル・・・来てるから…。
会ってやってくれよ・・・』





スマホを出して
アイルに電話しようとする手を
カイトに止められる。






『…~アカンて…』



少し寂しそうに微笑むカイトが
オレの手をはなさない。





〃クソっ…。アイル、どこだ!?…
早く来い・・・アイル!!〃




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