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第3章 君の十色
『ちょっと口コミ人気のお店

知ってますけど~…』



ナナが一枚の写真を見せてくれた






『お店すっごく可愛いんですよ~
私の友達も…気に入ってて

~大半の女の子は
好きだと思いますよ!

パンケーキとか、ごはんもおいしくて…』






『へぇ……。肉料理?』





『お肉もあるけど、オムライスとか~
焼き料理がメインかな~…』




ついついくい入って見てナナに聞いた。





『彼は~チョット
恥ずかしそうにしてましたけど~…
入っちゃえばわりとゆったりでしたし~』






『いいね・・・』






少しやらしい考えだが…





オレのついたウソに

ピタッとハマるではないか?





スバラシイ・・・!(笑)







ナナが店の名前と
だいたいの場所を教えてくれた。





『参考までに!教えてあげてくださいね

ぁ、え~と…お友達に?(笑)…それじゃ』





『あ、ナナちゃん!…ありがとね!』






『?…』





『あ、コレ!』



書類を片手に挙げる





ナナはニッコリ笑って
パタパタと走って行った。







思いがけない助け船に
オレはようやく胸を撫で下ろした










だけど内心ドキドキしたまま

一週間を過ごした。


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