この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name
第3章 君の十色
チラリ・・・
アイルがオレを見上げると
小さいケーキを2つに割る
『一人で食べなよ♪』
『こんなに…たべれない…』
アイルが半円になったケーキを
皿にとってオレによこした
『5月生まれは頭がイイって言うよな』
『・・・あたし中卒』
またひとつ更新
今時めずらしい…。
『中学おわってすぐ働いたんだ?
高校行こうと思わなかったの?』
『行ったけど、やめた』
『へぇ、そう?…けど優秀みたいだし?
大卒・脳内小卒より余程有意義でしょ?(笑)』
『…それって自分のこと?』
『…少しくらい 否定しないか~?;』
『クス・・・さぁ』
冗談めかしたけど少し本気だった
人の能力と言うのは学歴イコールではないし
アイルには、仕事の能力と言う意味での
魅力だって十分にある
ソウタさんにしてもそれを重々わかっているから
一目も二目もおいて
その能力を買っているのだと思う
うざがられるのを承知で
時が許す限りアイルを質問攻めしてみた
『何の動物が一番好き?ぶっちゃけ?』
『人間以外なら何でも』
『あ、人間も動物だな
世話してやんないの?(笑)』
『しない』
どうでもイイ話を織り混ぜて
さりげに聞きたいことを聞いたりする
『でも若いうちからずっと働いててさ
遊びたくなったりとかしないわけ?
アイくらいの時なら~』
『べつに・・・ない』
『か…彼氏つくったりとか~…
青春っていうかさ・・・』
おっと…イヤラシすぎたか?
べつにそういう意味ではなかったが
どこか露骨で
しまった、と思う
『……望んでない』
少し遠くをみるように
呟くようにアイルが答えた
その一言は
オレは結構ズシッときて
チク…グサッときたのを覚えている
でもオレが
オレなんかが思ってるより
遥かに深く重い
その言葉の意味をオレが知るのは
もっと…もっと後になってのことだった。
アイルがオレを見上げると
小さいケーキを2つに割る
『一人で食べなよ♪』
『こんなに…たべれない…』
アイルが半円になったケーキを
皿にとってオレによこした
『5月生まれは頭がイイって言うよな』
『・・・あたし中卒』
またひとつ更新
今時めずらしい…。
『中学おわってすぐ働いたんだ?
高校行こうと思わなかったの?』
『行ったけど、やめた』
『へぇ、そう?…けど優秀みたいだし?
大卒・脳内小卒より余程有意義でしょ?(笑)』
『…それって自分のこと?』
『…少しくらい 否定しないか~?;』
『クス・・・さぁ』
冗談めかしたけど少し本気だった
人の能力と言うのは学歴イコールではないし
アイルには、仕事の能力と言う意味での
魅力だって十分にある
ソウタさんにしてもそれを重々わかっているから
一目も二目もおいて
その能力を買っているのだと思う
うざがられるのを承知で
時が許す限りアイルを質問攻めしてみた
『何の動物が一番好き?ぶっちゃけ?』
『人間以外なら何でも』
『あ、人間も動物だな
世話してやんないの?(笑)』
『しない』
どうでもイイ話を織り混ぜて
さりげに聞きたいことを聞いたりする
『でも若いうちからずっと働いててさ
遊びたくなったりとかしないわけ?
アイくらいの時なら~』
『べつに・・・ない』
『か…彼氏つくったりとか~…
青春っていうかさ・・・』
おっと…イヤラシすぎたか?
べつにそういう意味ではなかったが
どこか露骨で
しまった、と思う
『……望んでない』
少し遠くをみるように
呟くようにアイルが答えた
その一言は
オレは結構ズシッときて
チク…グサッときたのを覚えている
でもオレが
オレなんかが思ってるより
遥かに深く重い
その言葉の意味をオレが知るのは
もっと…もっと後になってのことだった。