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第4章 告白
『…悪いが家まで送るよ』

『・・・』



アイルは否定も肯定もしなかった

そのまま歩く

ちゃんと家に着くのを見ないと不安だった




公園から、ものの1…2分の所で止まる

単身者向けのちいさなマンション





『ここ?』


『うん…』




心なしか
オレにすまなそうな顔をして見えるアイル



『ゆっくり休むんだよ?じゃぁな…』




アイルが立ち去ろうとしたオレの服の裾を
つん・・・と引っ張る…




なんだ…?


『外…あついから』

『うん?…』




『お茶くらい…飲んでいけば…』



アイルは体調が良いとは言えないし
色んな意味で躊躇われたが


アイルがこんなことを言うなんて…
何かあるのか?と思い、従った


2階の部屋に入る

広めのワンルームで
それは本当に…殺風景そのものだった


今更なにも驚きこそしないが
本当に必要最小限のものが
さっぱりと置いてある


キッチンの前のテーブル
PCの置いてある机
テレビと小さめのソファ…奥にはベッド


シンプルであり、綺麗に整頓されていて
スペースに無駄がない落ち着いた部屋だ


モノトーンで年頃の女の子の部屋にある
カワイイものやインテリアなんて
ひとつもなく


代わりに好きだと言っていた香水の瓶が
棚にキレイに並んでいるくらいで
ちょっとした所にセンスを感じた


アイルがテーブルを差す



『…オジャマします』


アイルが冷たいお茶を出してくれた



『ありがとう…』

無言でアイルがオレの向かいに座った

あまりガン見しないように
チラチラと部屋を見渡す


壁際にあるものをみつけた
…前にアイルにあげた黒いワンピース


壁に…キレイに掛けられていた
大切そうに


心があたたまったが、敢えて触れず



『…キレイにしてんだね、部屋』



そう言って流した



アイルは黙っていた


『……』



『身体つらくないか?早く休めよ?』


『なにも…きかないの?…』



アイルは恐らく気まずくなるのが嫌で
オレを引き止めたのだろう

フゥ……少し息を吐く


『…アイの言いたくないことは
わざわざ聞こうと思わないけどな?…』


『……』


アイルはうつむいて黙ってしまった

改めて部屋をくるりと見渡すと
PCの机の横には何冊も本が置いてあった
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