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第32章 最高の名前

そのアイルは・・・と言えば



変わらず

ソウタさんの所で働いているが。




ソウタさんを手伝い
最近じゃ動物の里親探しや
保護するためのHPをたちあげたりと



小さな命を守るために頑張っていた。





その文才を活かして

動物を守るメッセージや

正しい知識を発信したり




インターネットにのせたコラムが注目されて

雑誌社やメディアから
記事の掲載や連載だったりと

いくつか話が来ていてみたいだが




相変わらず

欲のないアイルは

全て断っていたらしかった。






目立つこともキライだし

興味もなければ、自分の目的と違う

…とのことらしい。

マイペースが良い…と。




それでいて、必要としてくれる人に
必要な情報が届くように
小さな命が助かるように…と




人が……誰かが
喜んでくれることをしたい

と言って
地道に…自分らしく活動している。




それでも案外
そんなアイルの元には



ペットを連れて
直接アイルのお店に相談に来たり

メール相談なんかする人も
後を断たないらしく…




アイルは巷じゃチョット有名な…
〃人気ブリーダー〃なのだとか。



あ…もちろん必ず

〃美人〃がつくんだけどな(笑)






恥ずかしがりなアイルは

オレにそんな事は

あまり話してくれないけどな(笑)




若き日…幼い日…

それぞれ

大きな挫折や絶望を経験したオレとアイル…。





思えば・・・少し

似た者同士だったのかもしれないな






そんなオレたちが



分野は違えど

それぞれ…自らの望む場所で

望むようにそれぞれらしくしている。







オレたちは、そこにたどり着くことができた。






これって、すごく幸せなことだ。