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Best name
第32章 最高の名前
一方のアイルは…

大きな重い扉を
ひとつ開けたと言った感じで

むしろ落ち着いて過ごしていた




緊張…の中にも

ワクワクしている様子さえみてとれる。





オレは素直に嬉しかった。


間違った選択ではなかった・・・と。


これで良かったんだ・・・と。












『アイル明日休み…?

~ワルイんだけどスーツ

クリーニングに出しといてくれないか?』





『?・・・うん、良いけど。

リョウキ…?

そんなに…気を遣わないでね?』





その日が近づくにつれて
オレたちも様々な準備をしていく。




心の・・・・・準備も。











『アイルのご両親って……どんな人?』




なごみはじめてきて

オレは知らぬ間にアイルに

普通にそんな話もしていた。





『んー・・・パパは

何考えてるかわかんない
って言うか・・・

あまり喋らないけど言うときは言う

そんな人・・・かなぁ?

リョウキのお父さんは???』




『~うちも……そんな感じかな。

自然と…特に親父となんか

喋んなくなるっていうかな』






『んふふ・・・っ

お父さんって…そゆものなのかなぁ?』





『ふふっ・・・かもな?~お母さんは?』






『ママは……うん
カッコいい・・・ママ・・・。

いつもお仕事頑張ってて…なんか

動じないって言うか
〃つよい人〃・・・・・・かな』






『ほぉ~・・・つよい人かぁ』





『うん・・・ママが泣いたのとか

私・・・一度もみたことないの…』






『マジか・・・』


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