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第32章 最高の名前

『ママ・・・私…』






『アナタは・・・ホントにドンくさくて

何をやってもダメな子だから…』







『・・・』






・・・。



・・・・・。




え・・・？









『苦労も知らなければ

世間も知らないし

もう少し・・・世の中見た方が良いわ』










急に・・・何を…。




そして…なんてコト言ってんだ？








『わ…たし・・・確かに
厳しさとか知らなければ

ソウタさんや色んな人に
甘えてばかりかもしれない。

けど…私、今が十分・・・幸せなの』








『そう・・・満足してるの』







『うん。十分過ぎるくらい

ソウタさんやみんなに感謝してるし

私、仕事が・・・ここが好きなの

これからはみんなに恩返ししていきたいの』






アイルは驚きつつも

ちゃんと自分の気持ちを言っていた








『まぁ
なんのキャリアもないアナタじゃ

この先ロクな就職先も
きっとないでしょうし？』









え・・・何？




アイルのハナシ…聞いてなかったのか？






てか…なんで





アイルが転職することになってんだよ？