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運命の人
第6章 子供
抱きしめたまま、時間は過ぎていく

時間が気になる私は、やはり、帰りを気にしている

帰りたくないが、帰らないといけない。。。

帰らないという選択が出来ない。。。


「健人。。。?」


「ん?」


「健人は、休みの日は何をしてるの?」


「図書館か、美術館かな?

本屋さんとか、映画にも行くな」


「ふーん?」


「気分転換になるんだよ。。。

何で、そんなこと、聞くの?」


「っ。。。健人はパチンコに行く?」


「行かないけど。。。?

美海はパチンコ好きなの?」


「キライ。。。大キライ。。。」


健人が不思議そうに見ている

ギュッと抱きしめられて耳元で囁きながら聞いてくる


「何?」


「っ。。。パチンコする人だけは選びたくないの。。。」


耳を舐めながらいじわるそうに聞いてくる


「拓人。。。だろ。。。?」


「え?」


私がパチンコをキライになった原因の元彼の名前が健人から出てきた


「美海。。。拓人の名字。。。忘れた?」


「何だっけ。。。?」


「兄貴だよ。。。高校生のお前、うちに毎日来てたよ。。。」


「嘘。。。?」


「好きな人が兄貴と付き合ってて、毎日のように、エロい声が聞こえてたんだけど?」


健人を見る


「美海のエロい声が聞こえてた。。。」


「っ。。。嘘。。。」


「兄貴はパチンコ好きだからな。。。

高校生の頃から、こっそり行ってたよな。。。?」


「たっくん。。。私との約束よりパチンコばかりで。。。

旦那も同じなの

だから、パチンコする人だけはイヤ。。。」


「チッ。。。」


「健人?」


「たっくんって何だよ?

甘えて呼んでたのかよ。。。」


「健人。。。?」


少しイライラしながら、見ている


「もしかして。。。妬いてる?」


「妬いてない。。。ただ、むかつく。。。」


「ふふっ。。。健人、かわいいっ」


ギュッと抱きつくと、おでこを小突いてくる


「で、ないの?」


「ん?」


「甘えて呼んでくれるのは、俺はないの?

みぅーちゃん?」


心がキュンとなる


「やんっ。。。かわいいっ」










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