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運命の人
第7章 元彼
健人の腕の中で、拓人を思い出した

昔の出来事だ。。。


「今、何を考えてた。。。?」


抱きしめられたまま、健人が拓人と似たボイスで聞いてくる


「弟なんて、聞いてない。。。よ?」


「言う必要ある?」


「何で。。。?」


「言ってたら、俺の入りこむ隙さえ見つからない。。。」


顔を見られなくて、健人に抱きついたまま聞いていく


「拓人。。。元気。。。?」


「っ。。。俺に聞くの?」


「結婚して、子供いるんだよね。。。

友達に聞いた。。。」


「ああ。。。大学生の時に、出来婚で結婚した

子供は、二人いる

今も、パチンコばかりしてるから姉さんによく叱られてる」


「そうなんだ。。。」


「まだ、聞きたい?」


「違っ。。。

ただ、すごく好きだったの。。。

だから、元気かなあって。。。?」


「未練あるの?」


「っ。。。未練なんて。。。ないよ。。。

拓人は、私を愛してなかったから。。。」


健人が私の顎を掴んでキスしていく


「未練なんてあってたまるか。。。」


体を感じる所を刺激していく


「ぁあっん。。。健人。。。」


「ようやく、俺の腕の中に捕まえられたのに。。。

美海を愛してるのに。。。

俺を見て。。。?

さっきまで、俺しか考えられない顔してた

なのに、今は、兄貴のことしか考えられない顔してる

俺は、美海を愛してる。。。

兄貴や旦那みたいに、寂しくさせたりしない。。。

ずっと一緒にいたい。。。

1人ぼっちの食事なんてさせない。。。

美海。。。愛してる。。。

美海は?」


「っ。。。健人。。。

私は、わからない。。。

健人が好き。。。愛してる。。。

でも、旦那と離婚するかって聞かれたら、離婚するかは、わからない。。。

家族も許してくれるかは、わからないし、離婚する覚悟出来てない。。。

ごめんなさい。。。」


「美海。。。愛してる。。。

美海が俺の所に来るまで、待つよ。。。

ずっと、見てた。。。

これからも、ずっと見ていたい。。。

美海じゃないとダメなんだ。。。」


甘く優しい声が聞こえてくる

拓人の声と重なる。。。

拓人に言われたみたいで、心がざわざわする




どうして、弟なのよ。。。
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