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姉ちゃんと○○○
第10章 姉ちゃんの過去
「うん、高校生のときよ」
姉ちゃんが答える。

姉ちゃんの処女を奪った男性のこと…
知りたくないけど知りたい。

「高校のクラスメート?」
僕はおずおずと尋ねる。

「違うわよ。 高校の柔道部の先輩よ」
あっけらかんとした口調の姉ちゃん。

「そ…そうんなんだ。 でも、まさか柔道場ではエッチなことはしてないよね」

「一度だけ、しかたな? 柔道の寝技から、道着を脱がされて…っていうのは、柔道をやってるカップルの定番プレイよ」


会ったことはないけど、僕はその男に激しい嫉妬を覚えた。

男は、愛する女性の過去が気になるって、本で読んだことがある。

僕のこの嫉妬心は、姉ちゃんへの愛情の表れだと思う。
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