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姉ちゃんと○○○
第19章 姉ちゃんと繋がる
その翌朝…
姉ちゃんはいつものように、トートバッグを持って出掛けようとする。

いつも姉ちゃんが柔道着を入れているトートバッグだ。

「柔道部の練習?」
僕は姉ちゃんに尋ねる。

「違うの。 今日は出稽古よ」
姉ちゃんが答える。

「出稽古って何?」
問い返す僕。

「他の道場に行って、稽古をするの」

「どこに行くの?」

「南部大学」

「あのゴリラたちの?!」

僕は、遊園地のプールでヤツらが、エッチな水着を着た姉ちゃんを嬉しそうに取り囲んでいたことを思い出した。

「たしかにゴリラっぽいわね」
苦笑する姉ちゃん。

「どうして、あんなヤツらのところに出稽古に?」

「何度も誘われて…。それに、南部大学って柔道は強いから、稽古に行くと、きっといろいろと学べると思うの」
そう言い残して、姉ちゃんは原付で出掛けて行った。
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