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姉ちゃんと○○○
第3章 姉ちゃんと露天風呂
『父ちゃんと私、毎年夏に梅ノ山温泉に行ってるの知ってるでしょ? でも、今年は行けないし…。 だから、女将さんに申し訳なくってね…』
母ちゃんが言った。

梅ノ山温泉は夏場は閑散期だ。

だから毎夏、知人の女将さんの温泉宿に、父ちゃんと母ちゃんは行くようにしている。

「夏場に温泉って、あまりそそらないけど…」
姉ちゃんの声が沈む。

「行こうよ。 きっと料理も美味しいよ」
僕は声を弾ませる。

姉ちゃんと二人っきりで旅行なんて…
しかも温泉…。

『お願いね。 お金は出してあげるから』
母ちゃんがほほ笑む。
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