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共鳴する絃
第1章 序奏
茜はずっと封印していた。

始まりはいつだったのか?きっとバイオリンを始めたよりも先?

まだ幼稚園に入る前、近所の子供たちで鬼ごっこをしていた時、鬼に捕まる瞬間何とも言えない感覚があった。体がキューっとなって奥の方が熱くなるような。。

小学生の時自分の足を縛ってみた。着物が入っている桐のタンスから腰紐を何本も出し、足首、膝、胸を縛った。手拭いで猿轡や目隠しもした。

初潮が始まる頃にはショーツを食い込ませてクリトリスを刺激して逝くこともあった。それがオナニーと言うものとは知らず身体を縛りクリトリスを刺激していた。

中学に入った頃初めてSMという言葉を知った。

私はそういう種類の人間なんだ。マゾと言う種類の人間なんだ。

SMとかマゾと言う言葉が怖くなって自縛してオナニーすることはなくなった。


そしてバイオリンに打ち込んだ。

自分を封印して。。

それなのにこんな夢を見てしまった。


夢を見た朝、茜はぐっしょりと濡れている秘部に手をやり静かに逝ってしまった。
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