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実録!出会ってみた人妻!
第10章 かいとの娘リリカ(23)②
「いや、ちょっと…?よく分かりませんが…  
 イキナリなんですか?」



 シラを切るワタシに対し、
 リリカは明らかに困惑してたし、
 悩んでるようにも見えたわ。


 リリカは意を決したように、ワタシに言った。



「間違ってたらすみません。
 あなた、試合の時に、居ましたよね?」




 ワタシは息を飲んだわ。 
 見られてた??
 いつから??
 ていうか、
 試合のとき、ワタシの存在に気付かれてたの?
 マジかよヤッベ…!





 動揺するワタシに、リリカは続けたわ。




「出勤する父をコッソリ着けてきたんです。
 半年くらい前からずっと怪しくて。
 尾行して、何かの間違いだと信じたくて…。
 でも父は駅に行かず、このマンション来ました。
 張り込んでたら、父が出ていったあと、
 試合の時に見掛けた、見覚えのあるあなたが出てきたから。
 もしかしたら、あなたが父の…
 浮気相手の方なんじゃないかって…」



「イヤ…なんかよくわかんないです」




 ワタシはやっとの思いで、そう言ったわ。
 けど、リリカは引き下がらなかった。
 クラブチームの名前と、日時まで出してきたのよ。



「でもあの日、絶対居ましたよね?
 こんな偶然って、普通ありますか…?」




 リリカは汗をかいてた。
 リリカだって本当はこんなこと、したくないはずよ。






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