パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 嘘つきあやな(25)

　ふと思い立ち。
　ワタシはテッペイのインスタ写真を何枚かスクショして、ショウイチに送信したの。

「この人知ってる？」

　って。



　すぐにショウイチから電話があったわ。



「なんで？なんでこの人のこと知ってるか聞くん？
　まずはその理由を教えて」



　電話の向こうで、ショウイチはいつになく真面目に言ったわ。



「なんでって…」

「まさか、ヤッたん？」



　ショウイチのズバリな質問にワタシは咄嗟に、



「まさかぁ…」



　と嘘を付き、こないだのゲロ事件の経緯を話したの。



「…というわけで、この人かいとさんと仲良いのかとか、どんな人なのかなって気になって」

「そーなんや、ならよかったわ。
　あやなっちのことやからヤッちゃったんかとおもったわぁ」


　アハハハと笑うショウイチに、後ろめたさを感じたわ。
　だってショウイチが、


「コイツ、俺のお兄ちゃんやで」



　とか言い出したんだから…。



　完全に思考回路がショートしたわ。




「………え？」

「言うてなかったっけ？
　俺、4人兄弟の末っ子でさぁ」

「あっ…え？いや…そういえば聞いてたかな…アハハ…」

「コイツは1番上のお兄ちゃん。テッペイっていうねん」

「オッ…へぇ…ふ〜ん」

「俺コイツ嫌いやからプライベート全然知らんねん。岩本さんと飲みに行くくらい仲良いんやな。知らんかったわ」

「え？お兄ちゃんなんやろ？なんで嫌いなん？」

「だってコイツ頭おかしいもん。インスタやってんのも知らんかったわ。あとでアカウント教えてや、3番目のお兄ちゃんと見るわ」

「うん、まぁあとで送るけど…
　どう頭おかしいん？」