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第1章 プロローグ

「見かけない顔だね。どこから来たんだ？」

女は振り返る。
目には涙が溢れれ頬を伝っている。

「このままじゃ風邪ひくから、服も体も乾かさないと。君の家は近いの？送っていこうか？」

「私にはもう帰るところがないの。捨てられた野良犬です。。。」


「とにかく、ずぶ濡れ何とかしないと、家すぐそこだから来るかい？乾かさないと」

道隆が出した手に女はそっとその細い指を乗せた。