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第33章 血まみれの剣と花

「これは、あの〝貞烈婦人〟のご夫君のお出ましか」


　一人が陽気に言い、立ち上がった。


「さあさあ、ここにおいでなさい」





　男は陽気に言い、夢龍を自分と別の男の間に座らせた。夢龍は戸惑いを隠しつつ、男たちの顔を眺め回した。この男といい、他の一人といい、両班のなりをしてはいるものの、面識は一切ない。年は皆、二十代から三十代ほど、夢龍とさして違わないだろう。