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淫の館
第3章 目覚め

カナは私の方を見ることもなく、詩の朗読のように大きな声で言った。

言い終えると男達が黙って頷いた。

「しかし、こうやって皆で会食するのも久しぶりだな。
次が何時になることやら、全ては躾しだいだな。」

一斉に頷き食事に戻る。


私は肩が抜けそうに痛くて、手は痺れて感覚が無くなっていた。
脚もだるいのでゆらゆら揺らしていた。

ギリギリと縄と鎖が鳴るだけの部屋、
男達がその様子を笑い食事を進めていった。


「ご馳走さま。」

「ご馳走さまでした。」

皆が自分のお膳を持って立ち上がり、部屋を出ていく。女が二人往復して、男とたぶん私のであろうお膳を下げる。

男は座椅子をどけてごろりと横になりうたた寝を始めた。

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