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淫の館
第3章 目覚め

弟子たちにすれば、業務の一環なのだろう。
こちらを覗く感じはなく、ただ開いて担いでいるだけだが、視界には入っているだろう。

人に見られて世話されて排泄する。
こんな屈辱はない。

しかし、限界はとうに過ぎて、もう我慢出来なかった。


「いや、見ないで…見ないでくださいぃ。」

チョポッ…ジョロジョロジョロ…

片手で足を担ぎ、もう片方で二人で持ち上げた金盥が、落下地点に合わせて調整される。

金盥が鳴り、排泄の音が響き渡る。

皆が無言の中で、その音は凄く目立った。

屈辱と羞恥に体が熱くなり赤くなっているのがわかる。
何か言われた方がまだ気が紛れる。両脇の弟子たちには丸見えだろう。

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