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淫の館
第4章 1日目

「あの、昨晩はすみませんでした。はしたないことをして…」

「いや、いいんだ。熱が出て不安だったんだろう?

俺らも、磔期間でなければ相手ができるんだ。
そうなったらいくらでも抱いてやる。

俺の部屋は8番だ。」

「ありがとうございました。」

下は、背を向けて、俺が着物を正しているときに話しかけてきた。

俺も下の背中に話しかけた。

仲間の雛の話が頭に浮かび、なついて俺の部屋に通ってくれたらいいなと、つい、部屋番号を伝えた。

下が礼を述べたが、どんな表情だったのだろう。

熱の世話をしたくらいで、なつく訳がない。

礼の意味が望むものとズレていた気もしたが、
あまり捕らわれずに下を寝かせた。



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