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淫の館
第5章 磔の躾

「いただきます。」

皿に直接顔をつける。

弟子はすぐに部屋を出ずに、その様子をじろじろ見ていた。

やはり気持ち悪い。

あえていつも通りに粥を啜れば、飽きたのか何も言わずに出ていった。

「ごちそうさまでした。」

スッと襖が開き、ニヤニヤした弟子が入ってくる。

「トイレに行きたいのですが。」

「大か、小便か?」

「小です。」

この男に世話されたくないが、昨日のように躾中に粗相したくない。

じっとりとした手が肌を撫でるように着物を捲った。

「しゃがめ。」

竹を縄に通す前に言われる。
注意深く腰を落とすが、やはりふらついてしまう。

「おおっと」
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