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淫の館
第10章 木の躾

ピシーン…

うわぁあああっ…

痛い、いきなり脛を打たれて力が抜け、全体重が腕に掛かる。

崩れて突き出たお尻を

ピシーン…

また打たれる。

ううっ…

着物を着ていないだけでこんなにも違うとは思ってもみなかった。

鍛練された竹の細い1本1本がしなやかに撓り、肉に食い込む。

打つ勢いで拡がった1本1本が広範囲に渡る。

すぐに肌が赤くなり、ジンジンと痺れと痒みが拡がった。

着物を着て、石畳の躾のあと、濡れた着物ごと打たれていた時は、石畳で痺れた体を打たれて、痒みがこそげ落ちると感じていたが、
鞭そのものが痒みと痺れを生み、次に打たれた瞬間だけ、それが癒される。

館主様は、2本の鞭を持って、前後を同時に打ってくる。

そして同じ箇所は続けて打たないので、あちこちが痺れと痒みに苛まれた。


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