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淫の館
第12章 土の躾

肘から先と、膝から下は支柱に添うようにぐるぐる巻きに括られているが、胸と胴体から伸びる縄にはアソビがある。

爪先は全く地面に着いておらず、手足と体躯に力を入れないと、だらりとお尻が落ちて脚がM字になり恥ずかしいところを晒け出すばかりか、手や胴体の縄に絞られて痛い。


私は踏ん張って宙で立ち、腕は懸垂のように曲げる姿勢を維持した。

ところで、土山に掘られた穴は何の為にあるのか、これのどこが『土の躾』に値するのか、謎ばかりだ。


「さて、準備は整った。今から土の躾を施す。」

やはり、既に辛いが、これからが躾の始まりのようだ。


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