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銀木犀の香る寝屋であなたと
第1章 月夜の出会い
 強い刺激よりも繋がっている実感が二人を満足させる。

「葉子、いいかい?」

 あまり女を抱き慣れていない浩一が自信なさげに聞いた。

「は、はい。すご、く、き、気持ち、いいです」

 葉子は潤んだ目で息も絶え絶えになりながら答える。

「よかった」

 浩一は葉子の手を後ろに着かせ、腰を少し浮かさせた。そしてグイッとさらに奥深く突き進め、強く早く腰を前後させる。

「んんんっ!」

 くびれた腰を持ち動かしながら、自身も動く。繋がった二人の秘部は外の雨に負けじと水音を立てた。

「ああっ、よ、葉子っ」

 ずるっと引き抜いた一物の先から、二度、三度と白濁液がほとばしり、葉子の柔らかい腹がそれを受けた。


「はあっ、はあっ、はあ……」


 ゆっくりと葉子を横たわらせ浩一は袖から白いハンケチを取り出し、葉子の濡れた秘部を綺麗に拭いてやり、それから腹と自身を清めた。

「ああ、だんな様のハンケチが」
「ん?いいんだよ」

「あの、わたし、お洗濯してお返ししますから」
「気にしなくていいんだよ」

「いえ……。そうさせて欲しいんです」

 葉子はそっと浩一のハンケチを持った手の上に手を重ねた。

「そう。じゃあお願いするよ」

 ハンケチを渡され、葉子は着物を着、胸元にそれを納めた。肩を寄せ合って時間を過ごしていると雨が上がり、月が出ていた。

「今なら、お帰りになれます」
「帰りたくないが、しょうがない」

 浩一は立ち上がって外に出た。扉の所でもう一度口づけを交わす。二年の想いが花開くような気がした。

「また、来てもいいかい」
「ええ。おまちしてます」

 恥じらって頬を染める葉子はどんな乙女よりも可愛らしく愛しい。胸元に手をやり、二人の愛液をしみこませたハンケチを大事そうに抱いている葉子を見ながら、後ろ髪を引かれる思いで屋敷に戻った。
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