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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第2章 母との禁じられた関係
オレは反抗期という時期に、すれ違いが多かったためか、

ほとんど会話という会話をしたことがなく、

反抗らしい反抗をする機会がなかった。


こんな調子だから、母親は学校行事に参加したことがない。


参加したのは小学校の卒業式と、

中三になると進路を決める三者面談くらいしかない。

いつか、母親に何で家には父親がいないのと聞いた事がある。

しかし母親はその事については一切語らず、

どこか遠くで暮らしてるんじゃないか、とはぐらかされた。


朝方に帰り、男を連れ込み、情事に耽る。


オレが学校に行く頃は男と素っ裸で抱き合って寝ている。


このことについては、母親も仕事の為に

やっている事なんだろうと思っていたが、

とても他人に言えるようなものではない。


だから母親は母親、オレはオレ、

という互いを干渉しないスタンスで、

小学校を卒業するまで、オンボロアパートで過ごしてきた。


オレが中一の頃、今まで住んでいたボロアパートからオートロック付きのマンションに引っ越すようになった。


母親はスナックで雇われママとして店を切り盛りし、パトロンと呼ばれる人物が現れた。

パトロンとは、小学生の頃に小遣いをくれたり、飯に連れてってくれたおじちゃんの事だ。その人のおかげでオンボロアパートからオートロックの付いた、3LDKのマンションに引っ越した。


しかも賃貸ではなく、分譲マンションだ。


だが、マンションに引っ越したと同時に母親が帰ってくる日が三日おき、そして一週間に一度といった感じで、帰ってくる機会が少なくなってきた。


その間、何をしていたのか

当時のオレには知るよしも無い。

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