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第2章 シーン　2

　二人が居間に入って後、コーヒーの用意をしていると大輔がケーキの箱を持ってキッチンにやって来た。
「これ、風間から。ルージュ・ロワンデのガトーショコラとフルーツフロマージュ。里菜さん喜んでくれるかなって、あいつ真剣に選んでたから、ありがとうってお礼言っといてくれ。」
「大輔さん…」
　あたしはコーヒーを落とす手を止めて大輔に向き直った。
「本当に良いのね？あたし大輔さんのためだと思うから、思いっきり誘惑しちゃうけど、それであたしの事嫌いになったりしないよね？」
「分かってる。愛してるよ里菜。打ち合わせ通り、いやなんならもっと過激にしても良い。あいつを上手く落としてくれ。風間にはここに来るまでに、里菜は風間のことを気に入っていて、風間になら抱かれて見たいといつも言っていると話してある。」