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第2章 シーン　2

　風間さんの股間に覆いかぶさるようにして膨れた亀頭部に唇を寄せると、チュッという感じでキスをした。そうして彼の顔を見上げるようにするとどちらからともなく唇が合わせられた。吸いつくように唇を交わすとあたしは手を風間さんの首に廻しさらに深く唇を求め、彼の手があたしを抱きしめるようにして激しい口付けを交わした。長い長いベーゼの時間は忘れていた恋人とのときめきの口付けだった。大輔のためではなく、あたしは風間さんを欲していた。夫の友人との情事、スリルに満ちた背徳的な快楽、ぞくぞくするほどの快感が体中に満ちてくる。風間さんは今どのような気持ちであたしの身体を抱きしめているのだろうか。友人の妻、親友が寝ているそのすぐ傍での情交、欲望に負けての淫行に身を打ち震わせているのだろうか。