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第2章 シーン　2

「そうだ、カメラ。カメラは気付かれてないよな。」
「だと思うけど。あたしも分からなかったから。」
「ちょっと待ってろ。」
　大輔は起き上がると階下に降りていった。あたしも後をついて行き客間に入ると、大輔は客間の棚の上のフランス人形の横に手を入れてスイッチのようなものを操作している。
「そんなところにカメラがあったの？」
「今は、ＣＣＤカメラと言って超小型で性能の良いカメラが沢山ある。部屋に誰かが入ってくると自動でスイッチが入るようになっている。ここのテレビに再生できるから見て見るか？」
「え？今？」
「そうだ。見られてまずい事でもあるのか？」
「だって、あたしと風間さんのセックスが映っているんでしょ？」
「ほら。」
　テレビの大画面が明るくなり、唐突にもつれる様に布団に倒れ込むあたしと風間さんが映し出された。心臓がどきどきしてどういう態度を取って良いか分からなくなった。自分が夫以外の男性にそれも夫の友人に抱かれる映像を直視など出来るわけがない。