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你 好 吗 ?
第1章 一起唱歌吧!
おじさんは日本の商社員2人と共に初めて中国に入国した。

おじさんは地方の量販店で食品のパイヤーをしており、今回は日本の商社に依頼してPB商品の開発を行っていた。

コスパを最大限に活かすため、生産拠点を中国に置き、度重なるサンプル試作を経てやっと今回の初回生産にこぎ着けた。

商社員の内1人は営業でおじさんの商談相手、もう1人は商社の品質管理担当。

当時日本の食品業界は、人件費の安い中国での食材調達が盛んに行われていたが、残留農薬や残留抗生物質、その他異物混入等でトラブルもまた多発していた。

そんなトラブルを極力回避する為に、輸入実績のある日本の商社を選定し、信頼のおける中国企業で生産を行うことが必須要件であった。

今回中国では一週間の滞在を前半と後半に分け、都合2つの日本商社がおじさんの初中国をそれぞれアテンドする。

前半はA商社と共に上海の浦東空港で入国して国内移動で地方にある工場に向かい、後半はB商社と合流して同じく国内移動をして工場の生産に立ち会い、最後は青島空港から日本へ帰国する工程となっていた。

浦東空港に着くとタクシーを拾い、国内線中心の虹橋空港へと向ってから山東省の青島空港行きの飛行機に搭乗した。

機内でA商社の営業マンが

「東条さん、移動で疲れたでしょう。今日はこの後青島市内のホテルに泊まり、明日車で◯◯市に向かいます。」

有難い… 正直、おじさんは疲れた…不慣れな異国で緊張感もあった。

約1時間半位のフライトで青島空港に着いた。

入国審査は上海で済ませているので、そのままキャリーを受け取りタクシーで青島市内のホテルに向かう。

A商社の手配したホテルは一応5つ星。

日本人の利用者も多く、フロントの窓口には日本語専用のコーナーもある。

商社員に促され、フロントの女性にパスポートを提示するとコピーされて手元に戻って来た。

ルームカードを手渡され、部屋にキャリーを置いてから商社員達とホテル内のレストランで夕食を摂る。

商社員は明日のスケジュールをおじさんに説明しながら食事をする。

おじさんはその説明にひたすら頷き、手早く食事を終わらせた。

「東条さん、この後夜の散策に出掛けますか?」

突然、商社員がニヤニヤしながら尋ねてきた。

「いや、今日はこのまま休みます。」


結局、その日はこれで解散となった。



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