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你 好 吗 ?
第1章 一起唱歌吧!
翌日、おじさんは朝早く目が覚めた。最も昨晩はなかなか寝つけず、何度も目が覚めたが…

日本から持参したレギュラーコーヒーを一口飲み、煙草に火を着けると少しだけ安堵感を覚えた。

やはり異国の地で環境が変わり、疲れと寝不足は40代のおじさんを確実に消耗させる。

8時30分にロビーで合流するため、おじさんは出発の準備を始めた。

定刻の少し前にロビーに降りると、既に商社員二人と今回訪問する中国側の会社の担当者二名が送迎車を準備しておじさんを待っていた。

「お早うございます。」

「あ、東条さん、お早うございます。良く眠れましたか?」

「初めての海外なので寝付けませんね。」

「そうでしたか、東条さん、こちらは本日訪問する◯◯有限公司の輸出部長の王さんと営業科の張さんです。張さんは通訳も兼務してます。」

おじさんは中国側の二名と名刺交換をしてから送迎用のベンツのワゴン車乗り込んだ。

商社員が

「ここ青島から会社のある△△市までは約二時間ほど掛かりますので、狭い車内ですがゆっくりして下さい。」

おじさんは外の街並みを眺めながら

「△△市はどんな所ですか?」

すると助手席にいる張さんが流暢な日本語で

「△△市は田舎町です。街の周囲は広大な農地に囲まれて豊富な野菜が生産されています。そのため私どもの様な食品加工会社が多数有ります。」

「人口はどれくらいですか?」

「市内人口で約60万人位です。」

さすが中国。田舎でも市内人口が60万人とは…


しばらくすると車は市街地を抜け、郡部へ通じる一般道を走りだす。

高級ワゴン車で比較的居心地が良く、おじさんはいつの間にか寝入ってしまった。

「……東条さん、東条さん、△△市に入りましたよ。」

目を覚ますと街並みが広がっていた。

「すみません、なんか眠ってしまって…」

「大丈夫ですよ。中国出張での移動時は休養時間ですよ。」

商社員はにこやかに話してくれた。

やがて徐々に道幅が広がり片側3車線の大通りとなる。

ただ、左右の建物は軒並み低く、明らかに田舎の街並みだった。

突然通訳の張さんが、

「お疲れ様でした。ここが私共の会社です。」

左側に大きなゲートが見え、入り口の守衛室にはガードマンが2~3人待機していた。

門壁には「△△食品有限公司」と書かれていた。







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