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遠い日の約束。
第11章 情と愛
今までになかった空間にすれ違い始めた時を感じた。
それを作ったのは私なのに、今更ながら後悔ばかりが沸き起こってくる。
ふたりの沈黙を破ったのは炊飯器の音だった。
ご飯ができたので、雑炊の準備をする。
身体を動かしていると言葉がなくても苦にならない空間でいられる。

「そろそろ起こしてくるよ」

卵を溶いていると、俊樹が一言残して春馬を起こしに行った。
そして、きちんと眠って少しは楽になったのか、顔色が良くなった春馬が起きてきた。
部屋中に充満する鮭の匂いに鼻をピクピクさせ『お腹減った』と小さく呟いた。
その一言に私も俊樹もホッとして自然と笑みがこぼれてくる。
三人でテーブルを囲んで朝食をとりながら今後の事を話し始めた。
夕食は私がお弁当として春馬に渡す。
週末は1日だけでもどちらかの家で夕食を共にする。
そして奥さんと子供の事を部長に話すこと。
それを決めた。
春馬も初めは断っていたけど、俊樹に折れる意思がないと分かると頷いた。
その日から、私は毎日お弁当をふたつ用意することになった。
俊樹が外回りに出ない時は三つ用意をする。
春馬にはお昼ではなく夜の分だから少し豪華に品数も多くなる。
だけど、いつも美味しかったと言って全て食べてくれているようで毎朝頑張っている甲斐があるとうれしかった。
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