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遠い日の約束。
第11章 情と愛
そして、お弁当をつくるようになって……私たちの関係にも変わったことがある。
あの日から、俊樹は私を抱かなくなった。
もちろん、毎日抱きしめて眠ってくれる。
寝る前に触れるだけのキスもしてくれる。
だけど付き合う前みたいに、そこから先に進むことがなくなった。
抱きしめているから、ムクムクっと元気になっているのが分かり、手で触れようとしてもその手を取られ「大丈夫だから」と触れせてもくれない。
どうして何もしてくれないのかと問いただすこともできないでいた。
理由は、分かっていたから。
はっきりとは口にしなくても、俊樹の考えは分かる。
こんな時、お互いの気持ちが手に取るように分かるのは迷惑でしかない。
お互いにもっと鈍感だったらいいのにと思う。
そうしたら、こんなにも悩むこともなかったのに…
人間とは勝手すぎると思う。
相手の事を知りたくて言葉がなくても分かり合えることが嬉しくて有難いと思った。
だけど気がついてほしくないことが出来ると、それは迷惑でしかない。
いつの間にか心はすれ違い、ふたりの時間が重苦しくなっていた。
いつもと変わらない時を過ごしながら、だけど何かが違っていく空間。
そんな空間で、俊樹は私と居て幸せなんだろうか…
そう思うようになって、あることを決めた。
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