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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い

「俺は日本酒を」
「俺、いつもの」
ふたりがそれぞれ注文をして乾杯をした。
「珍しいですね。ふたりが一緒なんて」
「まぁ…これからどうするか決まったから報告がてらになっ」
翔さんの問いに、春馬が言葉を濁して告げた。
これからのこと…それは奥さんとのことなんだろう。
ここ最近は体調も戻ったようで、以前のように顔色も良くなり笑うようになっていた。
何かが吹っ切れたんだろうとは思っていたけど、彼の中で答えが決まったということだった。
その答えが何であれ、私は応援したい。
「その答え…教えてもらえる?」
春馬がちらりと部長を見て、部長は頷いた。
もう部長は了承済みなんだと理解する。
「転勤願い受理してもらった…向こうに戻って、家族三人でやり直すことに決めたよ」
その表情は晴れやかで迷いはなかった。
だけど、応援したいと思ったけど意味が分からない。
愛情がない奥さんと自分の子供ではない子とやり直すという春馬の気持ちが理解できなかった。
「俺、いつもの」
ふたりがそれぞれ注文をして乾杯をした。
「珍しいですね。ふたりが一緒なんて」
「まぁ…これからどうするか決まったから報告がてらになっ」
翔さんの問いに、春馬が言葉を濁して告げた。
これからのこと…それは奥さんとのことなんだろう。
ここ最近は体調も戻ったようで、以前のように顔色も良くなり笑うようになっていた。
何かが吹っ切れたんだろうとは思っていたけど、彼の中で答えが決まったということだった。
その答えが何であれ、私は応援したい。
「その答え…教えてもらえる?」
春馬がちらりと部長を見て、部長は頷いた。
もう部長は了承済みなんだと理解する。
「転勤願い受理してもらった…向こうに戻って、家族三人でやり直すことに決めたよ」
その表情は晴れやかで迷いはなかった。
だけど、応援したいと思ったけど意味が分からない。
愛情がない奥さんと自分の子供ではない子とやり直すという春馬の気持ちが理解できなかった。

