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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い

「それで…いいの?春馬が…辛いだけじゃないの?」
「草野??」
「どうして、そうなるの?分かんないよ…春馬の幸せはそこにあるの?」
「人の幸せなんて人それぞれだろう?お前の幸せと三宅の幸せは違うんだぞ?」
宥めるように言う部長の言葉なんて耳にはないってこなかった。
私はただ…春馬には幸せになってほしかった。
「その子…春馬の子じゃないんでしょう?裏切った奥さんをなんで許せるの?」
春馬を問い詰めながら、それは私が知りたい答えだった。
俊樹はきっと私の事を許してくれる。
私が裏切ってしまったことを全てのみ込んで、何もなかったかのように私を愛していく。
話合いをしなくても、それが俊樹が出した答えだと昨晩の言葉から分かる。
だけどその心が分からない。
全てを受け入れて生きていけるなんて信じられない。
だから、私は知りたい。
春馬が裏切った奥さんを許して共に生きていきたいと思う気持ちを。
そして、その先に幸せはあるのかと。
「草野??」
「どうして、そうなるの?分かんないよ…春馬の幸せはそこにあるの?」
「人の幸せなんて人それぞれだろう?お前の幸せと三宅の幸せは違うんだぞ?」
宥めるように言う部長の言葉なんて耳にはないってこなかった。
私はただ…春馬には幸せになってほしかった。
「その子…春馬の子じゃないんでしょう?裏切った奥さんをなんで許せるの?」
春馬を問い詰めながら、それは私が知りたい答えだった。
俊樹はきっと私の事を許してくれる。
私が裏切ってしまったことを全てのみ込んで、何もなかったかのように私を愛していく。
話合いをしなくても、それが俊樹が出した答えだと昨晩の言葉から分かる。
だけどその心が分からない。
全てを受け入れて生きていけるなんて信じられない。
だから、私は知りたい。
春馬が裏切った奥さんを許して共に生きていきたいと思う気持ちを。
そして、その先に幸せはあるのかと。

